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認知症介護のスペシャリストとして
認知症介護のクリクリ

認知症介護のクリクリ

介護福祉士

介護福祉士の働き
有朋会では、全部で30名以上の介護福祉士が働いています。主な配属先としては、認知症治療病棟、重度認知症患者デイケア、認知症専用デイサービスです。

有朋会は、精神科病院を母体として、精神医学のノウハウを活かしたケアを専門としています。介護福祉士が活躍する部署では、主に認知症の患者様を中心にケアを提供しています。

認知症の高齢者の場合、身体的疾患を合併していることが少なくありません。また、高齢になるほど、身の回りの介護の必要性も上がっていきます。

したがって、有朋会で働く介護福祉士には、身体ケアの知識や技術といった一般的な介護スキルに加え、認知症についての専門知識とケアの技術も求められます。

うらをかえせば、有朋会は、介護福祉士としての専門性を身につけながら、さらに認知症のケアの専門家としてのスキルも身につけられる職場ということもできます。

有朋会の目指す介護は、患者様・利用者様1人ひとりに合った介護です。

ありきたりに感じるかもしれませんが、1人ひとりに寄り添ったケアを提供したいというのは、援助職としてのこころの原点だと考えています。

そのために、私たちは、部署や職種にとらわれず、患者様・利用者様のペースに合わせたケアを提供し、さらに医療チームの中で専門性を最大限に発揮することが必要となります。
介護福祉士の配属部署①
認知症治療病棟への配属
認知症治療病棟は、在宅・地域生活に帰ることを視野にいれた治療病棟です。短期集中型の医療とケアの提供を行っています。

不安や戸惑い、苦しみ、焦りなど様々な思いを抱えて相談されていることを理解し、その気持ちに寄り添うことを大切にしています。

私たち介護福祉士の病棟での役割は、医療モデルに偏りすぎない、介護的な視点からのケアや見方を発信していくことと考えています。

認知症といっても、その人すべてが病気というわけではありません。求められるのは、健康な部分に着目することであり、それをフルに引き出すためには、ご本人にとって、快適と感じられる環境を作りあげることと考えています。

私たち介護福祉士は、自らの表情や話しかけのリズム、・雰囲気などを大切にし、認知症の患者様になじみのある環境を作ることを心がけています。また、その関係を活かし、定期的にレクリエーションの企画も行っています。

病棟は多職種によるチームで構成されていますが、介護福祉士はカンファレンスなどのなかでの情報発信や多職種の視点の吸収の他にも、病棟内勉強会の講師を務めるなど、病棟全体のケアの底上げにも貢献しています。
介護福祉士の配属部署②
認知症通所介護への配属
認知症専用通所介護では、住み慣れた地域の中で安心して通所出来る、家庭的でぬくもりのあるデイサービスを目指しています。一般のデイサービスとは異なり、利用者様に対し、職員の層が厚いのが特徴です。

その為、個別ケアを重視した1人ひとりに添ったケアが実現でき、チームで協力してケアをしていく必要があります。

介護福祉士は、生活相談員としてご家族や、ケアマネとの連絡、相談、調整等に携わっています。ご家族様、ご利用者様の立場に立った専門性の高いサービスが提供できるよう、その中で介護福祉士としての視点が必要不可欠になり、大切な存在となります。