栗田病院採用サイト-部署紹介「広報散歩」／第5回　広報散歩　「精神科急性期治療病棟「サクラ病棟」」　後編

第5回　広報散歩　「精神科急性期治療病棟「サクラ病棟」」　後編

「広報散歩」では有朋会の様々な部署の様子とそこで働く人を紹介しています。

有朋会の様々な部署の様子とそこで働く人を紹介する「広報散歩」。引き続き「精神科急性期治療病棟（サクラ病棟）」についてです。
後編の今回は部署で現在力を入れている取り組みや今後の展望について伺いました。

前編の記事はこちら↓
https://shigotobacolor.com/kuritabyouin/topic_category/23/topic/93#gnav_branch

力を入れている取り組みを教えてください。

　現在サクラ病棟で力を入れている取り組みは、精神科病院イメージの改革と入院環境の改善です。

　初めて精神科に入院する患者様・ご家族様の中には、「こわい」「くらい病室」「大きな声をあげている人がいる」「鉄格子がある」など、精神科に対しネガティブなイメージをお持ちの方がとても多いです。昔からの精神科に対する古いイメージや間違った情報が伝わっているのだと思います。
　そこで、実際に入院を経験した患者様やご家族様から「こわいと思っていたけど、イメージしたような悪い環境ではなかった」「もっと早く入院すればよかった」などのポジティブな情報が、精神科に抵抗をもっている身近な方々に伝わるような取り組みを検討しています。
　
　入院環境の改善については、今まで治療に不要と判断される物の持ち込みは厳しく制限されていましたが、患者様からも制限が厳しすぎるとご意見をいただくこともあり、持込制限の緩和を行う事としました。
　その一つが2022年より開始した携帯電話の制限緩和です。携帯電話の普及率は９割以上で、ほとんどの方が携帯電話を持っています。入院前まで生活の一部となっていた携帯電話が入院を機に使用できなくなることは不安と治療意欲を低下させてしまうと感じていました。入院中に携帯電話を使用できるようにすることで少しでも精神科入院に対するハードルを下げたいと思い今回の取り組みに至りました。

　安心・安全を考慮しつつ入院環境が改善され、多くの患者様が治療に専念出来るようにサポートしていきたいです。

今後の展望、サクラ病棟が目指すもの

　近年、入院患者数は減少傾向にあります。これは当院に限らず、精神科病院全体の傾向です。今までは統合失調症や気分障害の患者様を中心に治療を行っておりましたが、現在当院では、アルコール依存症に対する入院プログラムや治療抵抗性状態に対する治療薬クロザリル導入などを開始しています。
　より専門的な疾患の治療を行う事で、今後も地域のニーズに応えられるよう幅広い疾患の受け入れを行えるようにしていきたいです。

　幅広い疾患の受け入れにあたり、スタッフへの疾患教育はとても大切です。患者様が安心して治療に専念できるようスタッフへの疾患教育にも力を入れていきたいと考えています。正しく疾患を理解することで治療の質は向上していきます。患者様、ご家族様がサクラ病棟に入院して良かったと、こころから思っていただけるような看護が提供できるようスタッフの知識・技術の向上に努めていきたいです。

こころの未来を創造する 栗田病院

第5回 広報散歩 「精神科急性期治療病棟「サクラ病棟」」 後編

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